ten

2024.12.08

竹を切る会

竹を切る会|ten

農家林家として野山を引継ぎ、山に抱かれた田に立っていると、「田と山は一連のもの」という感覚が自然と生まれます。一見のどかな風景ですが、傍では、かつてのように人が山に入ることがなくなり、荒廃の進む里山が増えている現状もあります。
山は水を生む源です。山がたたえた水でお米をつくり、その水がいずれ仕込水となりお酒になります。水を守るために山を守ることは、米をつくる農家としても必然であると、年々思いを強くするようになりました。

Good wind, good field.
「よい風の吹くところはよい米が育つ」
私たちは今、田の周りの増えすぎた竹を切って堆肥化し、酒米を育てる取組を行っています。間伐により健やかな風が稲を揺らし、田に光が差し込みます。

健やかな米を育てたいから山に入る、山を手入れしたから田を耕やそう、そうやって自然と両方に手を入れ続けられる農事の暦をつくりあげ、拡げていけたらと思っています。
私たちはこれを、野山に風わたる農法、と呼んでいます。

里と山の距離が近いのが日本の地の利です。
SENの杯を傾けながら、山が近くにある豊かさを改めて感じていただくきっかけになれば幸いです。

tenでは一緒に竹を切る人を募集しています。

今回がはじめてとなる、竹を切る会。これまで農家2人でやっていましたが、なにせ広大なため、皆でやることを模索したく、まずはご理解ある方々にお声がけをさせていただいています。山の中で竹を切る感覚、竹がぶつかり合う音や切った竹の重さ、寒ければ火を起こし暖を取り、山の恵みで食事をすること…。普段眠りがちな感覚を呼び起こす会になりそうです。
皆さんからご意見をいただきながら、皆でこの会を育てていければと思います。

内容:

  • 里山に行って竹を切る、竹を運ぶ、竹をチップにする、チップを袋に詰める
    (ご希望の方は竹チップをお持ち帰りいただけます)
  • 里山でごはんを食べる、かまどで料理、料理は(@piccolasicilia
  • SENの熱燗も出るかも…(お車運転される方にはご提供できません)

日程:

  • 山での作業になります、作業ができる服装でお越しください
  • すべりにくい靴や長靴、帽子、軍手をお持ちください
  • 参加費は現金にてご用意をお願いします