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たべるお米を考える

わたしたちは酒米の生産が中心ではありますが, 少量のうるち米も生産しています.
ある日, 玄米ライスパフをつくっていただけませんか, というご相談をいただきました.
健康を目指す人びとのための栄養バー(Nutritional Bar)をつくるために, 健やかなライスパフを探しているという背景を伺い, ライスパフづくりがはじまりました.

ライスパフづくりは菓子研究家 foodremedies 長田佳子さんからの依頼. 食材を見極めるプロフェッショナルとのやりとりは, 酒蔵に酒米を託すことにも似ています. 精米したお米のパフもスッキリとした味わいですが, 栄養バーの組合せを伺うなかで, 芳ばしい玄米でのライスパフづくりを行いました. その取り組みのあと, わたしたちの日本酒にも合うような軽やかなお菓子をつくっていただくことが叶いました. 山椒が微かに香るキャラメリゼライスパフ『KOHAKU』とその楽しみ方の提案も行なっていただいています.

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© comuro nonoka

お米のお菓子

ライスパフを巡るなかで生まれた『KOHAKU』は, 米粉の生産へとわたしたちを導いてくれました.
佳子さんには米粉づくりとレシピ開発のため, 田植えから稲刈りまでをとおして, お米と向き合う機会を持っていただきました. ライスパフはもちろん, 日本酒ができる過程で生まれる酒粕など米のさまざまな表情を汲み取り, 3年の月日を経て, 米粉とレシピ集『お米のお菓子』が生まれました.
ぜひ, 米の素直な味を楽しんでください.

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© shimbo keita

PROFILE

長田佳子 OSADA kako
菓子研究家. フランス菓子店, オーガニックレストラン等で10年勤務ののち, 2015年に「foodremedies」(フードレメディ)を立ち上げる. 「foodremedies」のレメディは “癒し” や “治療する” という意味を持つ. ハーブやスパイスなどを使い, アロマが広がるような美味しいお菓子を研究しながら, 教室をはじめ, 農業家や食品メーカー等ともに商品開発に取り組む.
tenのプロジェクトでは, うるち米の商品開発で参画を依頼. 素材に真っ直ぐに向き合い, 魅力を掬いとるようなレシピ開発の姿勢は稲作へ新たな導きを与えてくれている. (撮影:小室野乃華)

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PROJECT MEMBER

本多康司 HONDA koji
写真家. 長野博文氏, 泊昭雄氏に師事後, 2009年に独立.
1年以上に渡り兵庫・加西に通ってもらい, 写真家の目で, 春を待つ土, 初々しい出穂, 畑の空気を写真に切り取っていただく. 一連の写真は, 今ある風土を未来に遺すため『白の点 農事律 open_in_new』にまとめられている.
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小室野乃華 KOMURO nonoka
写真家. 1992年北海道生まれ. 武蔵野美術大学陶磁専攻卒業後, 本多康司氏に師事. 暮らしや食, 作り手への関心が高く『キャラメリゼライスパフ』の取り組みに関わってもらう.
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新保慶太+新保美沙子(smbetsmb) SHIMBO keita + SHIMBO misaco
アートディレクター. 「smbetsmb」主宰. ヴィジュアルコミュニケーションのアートディレクションは多岐にわたる.
tenのプロジェクトの立ち上げ以前から参画を依頼し, 事業方針, 商品開発に至るまでプロジェクト全体に携わってもらう. 農業と受け手の媒介者としてtenの取り組みを客観的に, 時として主体的に関わり続けている.
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